本文へ移動

防蝕井工事

都市の地下には、ガス配管など多数の金属構造物が存在します。
土中や水中で使用されている金属類の腐食は、その多くが電気化学反応によって引き起こされます。
金属原子が電子を放出する酸化反応と、それに対応して起こる還元反応は、金属表面に於いて互いに等しい速度で進行します。
また金属と土壌は、元々持っている自然電位の差により、接する場所に電流が流れて電池状態になります。
その際、金属内で腐食を引き起こす電流は、酸化反応側から対応する還元反応側へ流れます。
電気防食は、人為的に起こす電流の作用で、金属の電位を変化させて腐食を防止する方法です。
当社は、埋設管など地下に存在する金属構造物に対する電気防食を行っている日本を代表する防食専門会社の要請に応じて、主にマクロセル防食を中心に、特に外部電源方式に用いる井戸の掘削工事に長年従事して来ました。
実際に、防食井掘削工事が必要とされる場所の地質や現場の状況は様々です。
当社は、この分野に於ける長年の経験を生かして、あらゆる状況に対応しながら、防食を通じて社会インフラの保全に対して貢献をしてまいります。
【外部電源方式】
地中に不溶性の電極(高珪素鋳鉄、MMO等)を設置し、これに直流電源装置の(+)極を、埋設管には(ー)極を接続し、不溶性電極から電流を送って管の電位を防食電位まで下げて防食するものである。
なお、他埋設物に悪影響を及ぼす懸念がある場合は、電極の位置を地中深くに設置することにより影響を小さくする「深埋電極法」を適用する。
TOPへ戻る